理事長あいさつ
平成19年4月より財団法人輻射科学研究会の第10代の理事長を勤めさせて頂くことになりました。本法人は、第2次世界大戦直後の昭和21年に設立された、60余年という長い歴史を有する組織であると同時に、輻射に関する科学という、他には例のない切り口で、電磁界理論から先端の光・電磁波工学にまでわたる広汎な領域の研究奨励に独自の貢献をして参りました。
研究発表の場を得ること自体が困難であった設立初期の状況を思うと、研究者の多くが国際会議のスケジュールに追われるようになった昨今では、研究会の存在意義も変わらざるを得ませんが、本法人では一貫して長時間の発表と専門家による徹底した討論の場を提供することにより、若手研究者・技術者の育成を図って参りました。目先の成果ばかりを追いがちな学界の現状において、この姿勢は貴重なものと考えます。
財団法人制度が大きく変貌しようとする時期に当たって、本法人もその役割を再定義する必要があります。先人の築いた伝統を将来に活かし、21世紀の社会に貢献できる組織とするためにも、ぜひ皆様のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い致します。